私たちは日常生活において交通事故や疾病など様々な身体的危険にさらされていますが、その中でもケガの補償に対応する保険が傷害保険です。傷害保険の保険金支払いの対象となるケガは「急激」で「偶然」で「外来」のケガに限定されています。
「急激」とは突発的ということ。よって単なるケガだけでなく、有毒ガスによる中毒や溺死なども保険金支払いの対象になります。一方で、例えばしもやけや日焼けなど、原因となった事故が間接的であったり時間の経過に伴うケガだったりすると、保険の支払いの対象とはなりません。
「偶然」の事故とは予知できないことがポイントです。第三者の故意過失によってケガを負った場合でも、その行為が予想できないものであれば「偶然」の事故となりますが、例えば自分から仕掛けたケンカにより相手から受けたケガなどは保険金支払いの対象とはなりません。ただし、そのケガが正当防衛や人命救助などに起因する場合には、原因の発生が偶然だと解釈され、傷害保険の補償の対象になります。
「外来」とはケガの原因が体の外から来ているものです。その点で落下物によるケガなどは保険支払いの対象ですが、各種職業病や日射病などは免責となります。
傷害保険で支払われる保険金には、死亡後遺障害保険金、入院保険金、通院保険金、手術保険金などがあります。保険料は、生命保険が年齢や健康状態により変化するのに対し、傷害保険ではその人の従事する仕事の危険度により設定されています。通院保険金が入院の有無とは無関係に支払いの対象となるのも特徴的です。
傷害保険にはさまざまな種類があります。国内外を問わず日常生活のあらゆる事故を想定しているのが「普通傷害保険」。事故を交通に関連したものに限定し、保険料を抑えたものが「交通事故傷害保険」。旅行時の傷害、賠償責任、携行品の損害などを補償するのが「国内旅行保険」「海外旅行保険」。行事に参加する人の行事参加中に負うケガのみを対象とした「レクリエーション保険」。これは主催者側でかける団体保険です。自転車に関連した事故に対応するのが「自転車総合保険」。他にも、「ゴルファー保険」「テニス保険」「スキー・スノーボード保険」など各種スポーツ中に発生した事故や緊急の出費に備える保険があります。また近年の社会情勢を鑑みた「ストーカー保険」や通常の傷害保険では補償されない地震や噴火、津波によるケガも含めて補償される保険など、各社多彩な商品を展開しています。