賠償責任保険とは、相手に対して損害賠償の責任を負った時に支払われるものです。
自動車保険やスポーツの保険(ゴルファー保険やテニス保険など)にもセットされていることが多く、おなじみの保険と言えるでしょう。ただ、各保険についている賠償責任保険は、自動車保険なら自動車事故による損害賠償だけなどと、その責任の範囲が限定されてしまいます。その限定をといた保険が、個人賠償責任保険です。
個人賠償責任保険は、日常生活のあらゆる場面での事故を補償します。例えば、子供が友達の家で遊んでいて高価な壺を割ってしまったとか、飼い犬が人にかみついてケガをさせてしまったなど、普通の生活のなかで負ってしまうかもしれない法律上の損害賠償義務全般に備えます。火災保険や自動車保険に比べて意識は低いかもしれませんが、こういうリスクは意外に高いのでぜひ加入しておきたい保険の一つといえます。
保険料は、保険金額1億円の補償であればだいたい年間3000円程度と安いのも魅力です。さらに、保険の対象となる人の範囲も、本人、配偶者、同居の親族、生計を共にする別居の未婚の子供と広範囲に及びます。一契約で家族皆がカバー出来る保険なのです。
個人以外にも、事業主にはその職種に応じた賠償責任保険があります。管理している施設内での事故による賠償責任に備えるなら「施設賠償責任保険」、生産した製品や商品が原因となる事故に対しては「生産物賠償責任保険」、土木工事など請負業務中の事故を補償するのは「請負業者賠償責任保険」、駐車場などの経営者には「自動車管理者賠償責任保険」など、各業界では必須となっている保険でしょう。
他にも、個人情報漏えいによるリスクをカバーする「個人情報漏えい保険」や食品のリコールによる損害を担保する「食品リコール費用保険」など、時代を反映した保険も出てきています。
所得補償保険は働けなくなったときに休業中の収入を補償する保険です。働けなくなった原因は、ケガだけでなく病気もカバーされます。ケガを負った場所は国内国外や業務中であるか否かを問いませんし、さらに入院だけでなく自宅療養中も補償されます。
うつ病などの精神障害について補償されたり、定職についていない専業主婦でも加入できたりと、いろいろな特約が用意されています。死亡保険や賠償責任保険も特約で付帯することができます。また、この保険には無事故戻しという制度があり、保険期間中事故がなかった場合には、保険料の20%が返ってきます。
同様の内容で保険期間が5年の長期所得補償保険では、無事故戻しはありませんが、その分保険料が安くなっています。また一つの病気やケガで最長2年間の長期補償があるのも特徴です。(1135字)